ビーツ
2022年01月19日
ホウレン草と同じアカザ科の植物で、赤い色が特徴の野菜です。
カリウムやナトリウム、カルシウム、ナイアシン、パテトン酸(LDL↓、HDL↑)、ベタシアニンやベタキサンチンなどの色素(抗酸化作用)、ベタイン(肝機能向上)、ラフィノース(天然の消化性オリゴ糖で腸内環境を整えます[善玉細菌↑、悪玉細菌↓])などの栄養素を含みます。
また、含まれる硝酸塩(NO3)が体内での一酸化窒素(NO)発生を促進させます。NOには狭心症薬のニトログリセリンと同じ血管を拡張させる作用や血管を柔軟にする作用があります。
ビーツに関しては比較的臨床試験が多くあり、例えば15人の患者が250mlのビーツジュースを飲むことにより、血圧が10mmHg低下したと報告する論文もあります。そして効果は3-6時間後が最も顕著であるが、24時間後でもまだ観察されたそうです。(Hypertension)。
2008-2018年の11の基準を満たす論文のシステマティック・レビューでも、高血圧に対する費用対効果の高いストラテジーであると結論づけられています。
最近ではスーパーなどでも棚に見つけることができるようになりました。
お勧めの食べ方は、酢を少量入れたお湯で湯がき、皮を剥いてそのままスライスしたものをサラダとしていただく方法です。その他、スープやピクルスにもできます。凝った調理法としてはボルシチがあります。
Dietary Nitrate from Beetroot Juice for Hypertension: A Systematic Review. Diego A. Bonilla Ocampo, Andres F. Paipilla, Estevan Marin, Salvador Vargas-Milina, Jorge L. Petro, Alexandra Perez-Idarraga. Biomolecules. 2018 Dec; 8(4):134.