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ポリヴェーガル理論

2022年01月15日

ポリヴェーガル理論

米国の神経科学者Pergesが1994年から提唱し始めた理論です。彼は人間の自律神経の一部分である副交感神経系(迷走神経系)が、系統発生的に異なる起源をもつ2種類の神経系から成ることを見出し、この2種類の迷走神経系と交感神経系が階層構造を構成し、外界への適応反応とホメオスタシスの維持を担っていると提唱しました。

その2種類の迷走神経系とは主に横隔膜より下の臓器を支配する背側迷走神経系と、主に心臓、肺、耳、咽頭、顔面へと分布する腹側迷走神経系です。

人間はまず、腹側迷走神経系が主に機能させる社会的関わりシステム(表情や言語などを用いたコミュニケーション)により適応を図ろうとしますが、それがうまく機能しない、またはその余裕が与えられない状況となると交感神経系の「闘争逃走反応」が主役となります。そしてさらにそれも機能しない大きな危機的状況に直面すると、背側迷走神経が主導するフリーズ反応が起こるとされます。

そしてこのような中枢神経系の反応は、ある出来事がトラウマ化されるに伴い恒常化してしまう場合があります。つまり、ストレス下にない平常時でも神経の興奮が持続化してしまいます。

オステオパシーでは、恒常的に興奮している背ならびに腹側迷走神経核に対し手技的にアプローチすることが可能です。