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お知らせ

便秘症

2022年10月28日

慢性便秘症診療ガイドライン2017によると、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。そして、

  1. 硬い便
  2. 排出困難
  3. 残便感
  4. 排便回数が週3回未満

のうち2項目以上を満たすものが治療対象となります。

食事内容

まずは基本中の基本である食物繊維と水分がきちんと摂れているかチェックしましょう。野菜や海藻類を毎食適量取り入れ、かつ一日1.5L程度の水をこまめに摂取することが推奨されます。

他、便秘解消を助けてくれる食物としてプロバイオティクスとオリゴ糖があります。

プロバイオティクス:腸内フローラのバランスを改善し、健康によい影響を与える生きた微生物のことで、ヨーグルトや漬物、味噌、納豆、キムチなどに含まれます。

オリゴ糖:大腸に届くまでほとんど吸収されず、そこで浸透圧により水分を引きつけ便を柔らかくしてくれます。また善玉菌のエサとなり、腸内環境も改善してくれます。

ホルモン

黄体ホルモンには腸の動きを抑制する作用がありますので、女性の方で月経前2週間くらいに便秘になりやすい方はこの影響かもしれません。

ストレス

ストレスにより副交感神経が抑制されると内臓の働きは低下します。

ねじれ腸落下腸 

食事に気をつけているのだけど便秘が解消されないという方は腸がねじれていたり、横行結腸部が下垂しているような大腸の形状が原因となっているかもしれません。

ねじれ腸落下腸(主婦の友社)の著者水上健氏によると、日本人の約8割がこのねじれ腸や落下腸をもつそうです。

腸の形状によっては便が通過しずらく、これが便秘の原因となっている場合があります。

以下が複数個該当する方は一読されるとよいと思います。

1.子供の頃から便秘だった

2.腹痛を伴う便秘になったことがある

3.便秘の後、下痢や軟便になったことがある

4.運動量が減った途端、便秘になったことがある

5.運動しても便秘が改善しない

6.立ち上がると、仰向けのときと比べて下腹がぽっこり出る

 オステオパシーは手技的に腸の構造的な問題にアプローチすることができますのでご相談ください。

他、大腸癌、クローン病、虚血性大腸炎、巨大結腸などの器質性疾患も便秘を引き起こしますの注意が必要です。